2026年10月25日時点で、メモリーETFからの資金流出は20億ドルに達し、4月のファンド設定以来、月間で最大となった。Roundhill Memory ETF(ティッカー:DRAM)の株価は同月に約23%下落し、投資家による資金引き揚げは3カ月連続となった。

主なポイント

  • 10月の資金流出額は、9月の16億ドル、8月の4億ドルを上回った。
  • DRAMの10月の株価は約23%下落し、資金流出と時期が重なったが、資金引き揚げが下落の原因だったとは断定できない。
  • このアクティブ運用ファンドは、半導体業界全体ではなく、世界のメモリー企業を投資対象としている。

目次

10月に加速するメモリーETFからの資金流出

10月25日の更新時点で、10月の資金流出額は20億ドルとなり、すでに前2カ月それぞれの合計を上回った。8月、9月、そして10月25日までの流出額は、合計40億ドルに達した。

直近の1週間で、1億500万ドルが流出した。10月の数字は月途中の合計であるため、月間の最終結果として扱うべきではない。

株価の下落と資金流出は、ファンドのパフォーマンスの異なる側面を示している。前者は取引価格の変化を測り、後者は投資ビークルから流出した資金を追跡する。両者が同時に起きたというだけでは、株価変動の原因は特定できず、投資家が資金をどこに再投資したかも分からない。

項目詳細
取引開始日2026年4月2日
主要取引所Cboe BZX
年間総経費率0.65%
オプションオプション取引が可能

DRAMの対象を絞ったメモリー投資の内訳

Roundhillによる ファンドのグローバルなメモリー投資対象の説明では 高帯域幅メモリー、NAND型フラッシュ、ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリーを生産・供給する半導体企業のバスケットが示されている。この運用方針により、DRAMは幅広いテクノロジー・ファンドや半導体ファンドではなく、メモリーに対象を絞った投資商品となっている。

運用会社はDRAMをアクティブ運用型と説明しており、通常、リバランスは四半期ごとに限られる見込みとしている。同ファンドの商品情報から確認できるのは投資対象と仕組みであり、10月の資金流出額や株価の数値を裏付けるものではない。

この違いは、売り圧力を解釈するうえで重要だ。DRAMは複数のメモリー事業への投資を含むため、株価の動きを単一の半導体メーカーの業績として捉えるべきではない。

結論

メモリーETFからの10月の資金流出額は、月末を迎える前にすでに9月の合計を上回っていた。次に注目すべき指標は、10月の最終的な資金流出額とパフォーマンスの数値だ。投資家による資金引き揚げとファンドの株価変動は、分けて考える必要がある。

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