2026年第3四半期のCemex決算は改善し、メキシコの需要拡大、価格上昇、コスト効率化が収益性を支えたことで、営業EBITDAは12%増の9億9,000万ドルとなった。建設資材会社の同社は10月26日に決算を発表し、売上高は8%増の45億9,000万ドルだった。
要点
- 営業EBITDAは売上高を上回る伸びとなり、四半期の利益率は21.6%に拡大した。
- メキシコは業績を伸ばした一方、米国では売上高が増加したにもかかわらず営業EBITDAが減少した。
- 資産売却による収入には完了済みと発表済みの取引が含まれ、フランスで提案されている売却はなお交渉中である。
Cemex決算、利益率とキャッシュ創出力が改善
Cemexの 2026年第3四半期決算発表 によると、支配持分帰属純利益は4億700万ドルとなり、前年同期の2億6,400万ドルから55%増加した。営業EBITDAマージンは20.8%から21.6%に上昇し、営業利益が売上高を上回るペースで伸びたことを示した。
同社は、業績をプロジェクト「カッティング・エッジ」、価格上昇、連結セメント販売量の増加によるものと説明した。これらの要因は、売上高の伸びだけにとどまらない営業業績の幅広い改善を支えた。
営業活動によるフリーキャッシュフローは第3四半期として過去最高の7億2,300万ドルに達し、34%増加した。1月から9月まででは、同指標は194%増の14億ドルとなった。ただし、9カ月間の支配持分帰属純利益は25%減の9億8,200万ドルとなり、四半期の最終利益の改善と年初来の結果は対照的だった。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| メキシコの営業EBITDA | 2026年第3四半期:4億8,000万ドル、前年同期比30%増 |
| 米国の営業EBITDA | 2026年第3四半期:2億5,900万ドル、前年同期比4%減 |
| 欧州・中東・アフリカの営業EBITDA | 2026年第3四半期:2億5,700万ドル、前年同期比4%増 |
| 南米・中米・カリブ海地域の営業EBITDA | 2026年第3四半期:6,200万ドル、前年同期比5%減 |
メキシコの増益と米国の収益性低下が対照的
メキシコは再び好調な四半期となり、Cemexはセメント需要の拡大とコスト効率化が寄与したと説明した。同地域の売上高は16%増加し、営業EBITDAマージンは33.1%から37.0%に拡大した。
米国では異なる状況となった。セメントと骨材の販売量増加を背景に売上高は5%増加したものの、営業EBITDAは減少し、マージンは20.6%から18.9%に縮小した。したがって、この市場では売上高の増加が営業収益性の改善にはつながらなかった。
欧州・中東・アフリカでは、Cemexによると、堅調な価格設定とコスト効率化がEBITDAの伸びを支えた一方、エネルギーコストの上昇が一部相殺要因となった。南米・中米・カリブ海地域では、セメント需要が堅調で、コロンビアとジャマイカで力強い業績を上げたにもかかわらず、EBITDAは減少した。
資産売却は完了済み案件と計画中の案件が混在
Cemexによると、2025年に始まった資産整理の取り組みでは、140カ所超の施設を対象に、売却による収入見込みが2億ドルを超えた。この合計には完了済みと発表済みの取引の両方が含まれるため、すでに受領した現金と解釈すべきではない。
第3四半期、Cemexはアトランタの生コンクリートおよび再生コンクリート資産の売却を完了し、買い手との長期的なセメント・混和剤供給契約を締結した。
これとは別に、同社はフランス南東部の一部の生コンクリートおよび骨材資産の売却案をめぐり、Vicat Groupとの独占交渉を開始した。Cemexは、売却収入をより戦略的で付加価値の高い機会に再投資する方針だが、これは計画されている資金使途であり、投資が完了したわけではない。
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