2026年第3四半期のTobiiの業績は、営業実績が改善した一方、資金調達圧力が続いていることを示した。アイトラッキング企業である同社は10月22日の決算説明で、純売上高が11%減の1億1,400万SEKとなり、AutoSenseの大規模な減損損失を受けて営業損失が2億1,700万SEKに達したと報告した。現金残高は2,900万SEKで、12月に期限を迎える信用枠に加え、2027年には多額の支払いが予定されている。

主なポイント

  • 特別項目に関する経営陣の調整後、売上高は16%増加した。報告ベースでは減少している。
  • 事業部門の戦略的見直しが続くなか、AutoSenseの1億8,000万SEKの非現金減損損失が営業利益を押し下げた。
  • 経営陣は資金調達の選択肢を検討するとともに、2027年通期の営業キャッシュフロー黒字化を目標としている。

Tobiiの業績:コスト改善と報告損失は別の様相

報告ベースの売上高は11%減少し、オーガニック売上高は12%減となった。最高経営責任者(CEO)のFadi Faronは、Dynavoxの前倒し購入やその他の一時的項目を調整すると、売上高は16%増加したと述べた。この調整後の指標は、報告された売上高の減少とは異なる状況を示している。

EBITDAは1,100万SEKから1,800万SEKに増加した。減価償却費を除く営業費用は前年同期比で2,900万SEK減少し、Product & SolutionsとIntegrationsの合計では400万SEKの営業利益を計上した。この2事業はグループ売上高の90%を占めた。

キャッシュ創出も改善したが、グループが自力で資金を賄える水準には至らなかった。フリーキャッシュフローはマイナス600万SEKで、従来のマイナス2,900万SEKから改善した。運転資本の変動前の営業キャッシュフローは1,600万SEKのプラスだった。

項目詳細
2026年12月中旬信用枠の期限を迎える。
2027年第1四半期新型コロナ関連の納税猶予額8,700万SEKの支払期限。
2027年第2四半期AutoSenseの約束手形に基づく初回分割払いの期限。
2027年第3四半期さらに4,000万SEKの納税猶予額の支払期限。

減損計上後もAutoSenseの見直しは継続

車内向けの運転者・乗員モニタリング技術を手がけるAutoSenseは、四半期売上高として1,200万SEKを計上した。Tobiiが説明する 車内センシング技術 は、運転者と乗員の監視に重点を置く事業内容を示すものであり、同事業の財務実績を裏付けるものではない。

1億8,000万SEKの減損損失は非現金項目であり、流動性を圧迫する支払いとは区別される。それでもFaronは、AutoSenseの売上基盤では、従来の水準のコストと投資をまだ賄えないと述べた。

Faronは、あらゆる戦略的選択肢が引き続き検討対象であり、事業売却が最も可能性の高い結果だとは言えないと述べた。市場の不確実性が続くなか、経営陣はコスト削減を進めるとともに選択肢を検討している。

2027年のキャッシュフロー目標より先に資金調達が必要

Tobiiは今後12カ月間に資金不足に陥るリスクに直面している。Faronによると、取締役会、経営陣、主要株主は、さまざまな形態の株式による資金調達を含め、バランスシートを強化する方法を検討している。提供された決算説明では、資金調達の取り決めが完了したとの発表はなかった。

資金調達の実現可能性と条件は、残るAutoSense買収代金をめぐるXperiとの交渉にも左右される。最高財務責任者(CFO)代行のMartin Johanssonは、約束手形に基づく初回分割払いは1,000万USDに利息を加えた額で、約1億2,000万SEKに相当すると明らかにした。

Faronは、営業キャッシュフロー黒字化の目標が2027年通期を対象とし、現在の3事業部門すべてを含むと確認した。これは経営陣の目標であり、達成済みの実績ではない。新たな財務目標は、財務基盤が確保された後に発表する予定だ。

次の節目

次に予定されている資金調達上の節目は、2027年の納税義務と買収代金の支払いに先立つ、信用枠の12月中旬の期限到来だ。

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