ベトナムのAIスキル計画は、企業でのAI利用が増える一方、多くが依然として実験段階にあるなか、2030年までに約1,000万人の労働者が人工知能の基礎スキルを身につけることを目指している。
主なポイント
- ベトナムは2026年8月、国家AI人材育成プログラムを承認した。
- AWSの委託調査によると、AIを導入したベトナム企業の割合は26%で、前年の18%から上昇した。
- NUSビジネススクールは、経営学の学生が意思決定を実践できるよう、AIを活用したシミュレーションの試験運用を行っている。
ベトナムのAIスキル計画と企業の導入状況
国家プログラムは、専門的なAI人材の育成とAI教育の強化も掲げている。2030年の訓練目標は計画であり、すでに訓練を受けた労働者数を示すものではない。
Amazon Web Servicesが委託した2026年の調査では、AIを導入した企業の61%が依然として実験段階にあった。また、別途、調査対象となった雇用主の87%が、AI戦略において既存従業員のリスキリングが重要だと回答した。
調査結果は、導入の拡大が必ずしも企業全体での定着した利用につながっていないことを示唆している。また、2045年までに高所得の先進国となるというベトナムのより広範な目標に、従業員の訓練も位置づけている。
経営と人材育成の課題
ハノイで開かれたメディア向け説明会で、NUSビジネススクールのデジタル運営担当副学部長、タン・ホン・ミン氏は、企業が業務プロセスや経営慣行を変えないままでは、AI研修だけで生産性が向上するとは限らないと述べた。
タン氏はまた、AIが難しい問題への回答を迅速に提示できるようになったとき、従業員がどのように専門知識や判断力を身につけるかを組織は検討すべきだと述べた。
NUSビジネススクールは、NUS AI教育技術センターが開発した生成AIプラットフォーム「ScholAIstic」を用いたビジネスシミュレーションを、MBAおよびエグゼクティブMBAの学生を対象に試験運用している。学生はAIが模擬する経営幹部にインタビューしてから、経営上の提言を行う。
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