2018~19年の調査では、インド第2位の塩生産州であるにもかかわらず、十分な量のヨウ素が添加された塩を使用している世帯の割合はタミル・ナードゥ州がインドの州の中で最も低かった。州の保健当局はこの調査結果を受け、ヨウ素添加塩の使用をやめずに塩分摂取量を減らすよう住民に呼びかけた。
主なポイント
- 調査によると、十分な量のヨウ素が添加された塩を使用しているタミル・ナードゥ州の世帯は62%で、全国の76%を下回った。
- 別途実施された地区別の検診では、学童に甲状腺腫が確認された。ただし、各結果の対象年は異なる。
- 州は、塩製造業者に対するヨウ素基準の取り締まりを引き続き強化するとしている。
ヨウ素添加塩と世帯の塩分摂取
K・G・アルンラジ保健相は2026年10月26日、ヨウ素欠乏症予防デーの記念行事でこの問題を取り上げた。同氏は、家族の1日当たりの塩分摂取量を5グラム未満に抑え、使用する塩がヨウ素添加塩であることを確認すべきだと述べた。
チェンナイに拠点を置く医療機関の最近の研究によると、農村住民の1日当たりの塩分摂取量は約13グラムで、ヨウ素が不足した塩を使用する世帯は3分の1に上った。塩分の過剰摂取とヨウ素摂取不足は、それぞれ別個の健康上の懸念である。
アルンラジ氏は、塩を日光や湿気にさらされる開放容器で保管したり、長時間煮込む料理に早い段階で加えたりすると、ヨウ素が失われる可能性があると述べた。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| ラマナータプラム、2024~25年 | 検診を受けた学童の9%に甲状腺腫が確認された。 |
| ビリュップラム、2018~19年 | 検診を受けた学童の約9%に甲状腺腫が確認された。 |
| マドゥライ、2022~23年 | 検診を受けた学童の6%に甲状腺腫が確認された。 |
| プドゥコーッタイ、2024~25年 | 検診を受けた学童の5%に甲状腺腫が確認された。 |
地区別検診と塩の検査
タミル・ナードゥ州の公衆衛生局は、全地区で学童の甲状腺腫検診を実施している。当局は地区別検診の結果に基づき、ラマナータプラム、ビリュップラム、マドゥライ、プドゥコーッタイを高リスク地域に分類した。以下の数値は報告対象年が異なり、州全体の単一推計値ではない。
2025年4月から2026年3月に分析された塩のサンプルでは、十分な量のヨウ素が添加されていた割合は、名称が挙げられた6地区で70%から88%の範囲だった。トゥートゥックディで検査されたサンプルの少なくとも2%には、ヨウ素が含まれていなかった。
基準と健康リスク
食品安全規則では、人が消費する塩について、製造時に1キログラム当たり少なくとも30ミリグラム、家庭で使用する段階で1キログラム当たり15ミリグラムのヨウ素を含むことが求められている。村の保健師は、家庭で調理に使う塩が基準を満たしているか検査する。
ヨウ素は、成長、代謝、脳の発達に関わるホルモンを甲状腺が産生するのを助ける。公衆衛生局長のA・ソマスンダラム医師は、胎児が母親のヨウ素供給に依存する妊娠中は、特に重要だと述べた。重度の欠乏は、甲状腺腫や子どもの知的能力に長期にわたる障害を引き起こすおそれがある。
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