英国競争・市場庁(CMA)が2026年10月20日に意見募集を開始した提案により、AppleのNFCアクセスが競合する決済事業者にも開放される可能性があります。同規制当局は、Appleのモバイルプラットフォーム上のデジタルウォレットの競争を促進することを目的とした要件について、2026年11月17日まで意見を求めています。
要点
- この提案では、競合する決済サービスを提供するサードパーティー開発者に、NFC技術へのアクセスをAppleが認めることが求められます。
- この協議は最終規則ではなく、Appleのプラットフォームに変更が実施されたことを意味するものでもありません。
- この取り組みは、2026年6月に開始されたNFCアクセスに関する先行の証拠収集に続くものです。
目次
AppleのNFCアクセス提案、ウォレットの競争を促進へ
CMAが提示したNFCアクセスに関する行為要件案は、Appleのプラットフォーム上でモバイル決済に使用される非接触技術を対象としています。その目的は、競合する決済事業者がApple Payに代わるサービスを提供しやすくすることです。
同規制当局は、Appleの手数料やアクセス制限が競合他社の参入障壁となり、イノベーションと消費者の選択肢を制限していると主張しています。アクセスの開放は、単に別のウォレットアプリの掲載を認めるのではなく、開発者が利用できる基盤技術に対処するものです。
消費者にとって、この変更により、端末で利用できる非接触決済サービスの選択肢が広がる可能性があります。ただし、これはあくまで将来的な見通しです。この協議によって新たなサービスの利用が可能になったり、開発者がアクセスを得たりしたわけではありません。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 2025年1月23日 | CMAはAppleのモバイルプラットフォームに関する初期の戦略的市場地位調査を開始。 |
| 2026年4月1日 | CMAはAppleのモバイルプラットフォームの一部に関する最終的な確約を公表。 |
| 2026年6月30日 | CMAはiOS上のNFCアクセスに関する証拠募集を公表。 |
提案はAppleのプラットフォームに対する広範な調査の一環
NFCに関する協議は、より広範な規制手続きの一環です。CMAは2025年10月22日、Appleをモバイルプラットフォームにおける戦略的市場地位を有する事業者に指定しました。対象には、モバイルOS、ネイティブアプリの配信、モバイルブラウザー、ブラウザーエンジンが含まれます。
その後、同規制当局は2026年6月にiOS上のNFCアクセスに関する証拠を求めました。10月の提案は、この取り組みを特定の行為要件案に関する協議へと進めるものであり、Appleの決済技術に対する調査の開始を意味するものではありません。
11月17日の協議期限が、次に予定されている節目となります。最終的な要件や実施時期は、意見募集を行うという決定とは別の事項です。
結論
今回の直接的な動きはアクセス要件案であり、Appleの決済技術がすでに開放されたわけではありません。2026年11月17日までに提出される意見が、CMAのウォレット競争促進案の今後を決める次の段階となります。
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