農村生活向け小売業者のトラクター・サプライは2026年10月22日、第3四半期の売上高が増加した一方、利益が減少したと発表し、見通しを据え置いた。経営陣は通期目標を再確認し、純売上高の伸び率を2.5%~3.5%、既存店売上高を1%減から横ばいの範囲とした。
主なポイント
- 新規出店、VIP Petcareの買収、既存店売上高の小幅な伸びに支えられ、第3四半期の売上高は5.1%増加した。
- 輸送コストの上昇と価格競争力を高めるための投資が利益率を圧迫し、希薄化後1株当たり利益は0.43ドルに減少した。
- 通期ガイダンスは変更なく、報告ベースの希薄化後EPSは1.78~1.88ドル、調整後希薄化後EPSは1.90~2.00ドルとしている。
目次
トラクター・サプライ、年間目標を据え置き
同社は、9月26日に終了した四半期を受けて、年間財務目標を維持した。第3四半期決算と2026年度見通しに関する発表で、ハル・ロートン最高経営責任者(CEO)は、販売の勢いが改善し、価格、ペット、デジタル、利便性に関する取り組みも進んでいることから、ガイダンスの範囲内で達成できると経営陣は確信していると述べた。
年間の利益目標では、報告ベースの業績と調整後の指標を区別している。調整後ガイダンスでは、2026年度第2四半期に計上したPetsenseの減損損失とVIP Petcareの買収費用を除外している。このため、2つの利益レンジを同じものとして扱うべきではない。
据え置かれた売上高見通しでは、第3四半期に小幅な増加を記録したにもかかわらず、通期の既存店売上高がマイナスとなる可能性も想定されている。最初の9カ月間の既存店売上高は0.3%減だった。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 2026年度・報告ベースの希薄化後EPSガイダンス | 1.78~1.88ドル |
| 2026年度・調整後希薄化後EPSガイダンス | 1.90~2.00ドル |
| 2026年度・報告ベースの営業利益率ガイダンス | 8.0%~8.3% |
| 2026年度・調整後営業利益率ガイダンス | 8.5%~8.8% |
| 2026年度・報告ベースの純利益ガイダンス | 9億3,000万~9億9,000万ドル |
| 2026年度・調整後純利益ガイダンス | 9億9,000万~10億5,000万ドル |
売上高は改善するも、顧客取引数は引き続き減少
第3四半期の純売上高は、前年同期の37億2,000万ドルから39億1,000万ドルに増加した。既存店売上高は0.4%増となった。前年同期は3.9%増だった。
既存店売上高の増加は、平均客単価が0.7%上昇した一方、取引件数が0.3%減少したことを反映している。そのため、既存店における顧客取引数は増えなかったものの、売上高は改善した。
トラクター・サプライによると、四半期を通じて既存店売上高は改善し、7月のマイナスから8月には小幅なプラスとなり、9月にはさらに伸びが高まった。季節商品カテゴリーとデジタル売上高の2桁成長が寄与した一方、高額商品とコンパニオンアニマル関連カテゴリーは低調だった。
同社は以前発表したとおり、四半期中にトラクター・サプライ店舗を23店開店し、Petsense店舗を74店閉店した。期末時点の店舗数は、トラクター・サプライが2,486店、Petsenseが135店だった。
コスト圧力が売上高の伸びを相殺
粗利益率は前年同期の37.4%から36.4%に低下した。トラクター・サプライは、主な要因として輸送費と燃料費の上昇、および価格競争力を強化するための投資を挙げた。
減価償却費と償却費を含む販売費・一般管理費は6.8%増加し、売上高の伸びを上回った。費用比率は28.1%から28.6%に上昇した。これは既存店売上高の伸びが限定的だったことと、新たな配送センターの立ち上げ費用を反映したもので、経費抑制策が一部を相殺した。
営業利益は10.2%減の3億770万ドルとなった。純利益は13.3%減の2億2,470万ドル、希薄化後EPSは11.6%減の0.43ドルとなり、前年同期の0.49ドルから低下した。
同社は四半期中、8,850万ドルの自社株買いと1億2,490万ドルの現金配当を通じて、株主に2億1,340万ドルを還元した。
結論
見通しの再確認により、利益率への圧力が続くなかでも、トラクター・サプライは年間目標の達成を目指す姿勢を示した。経営陣は10月22日午前10時(米東部時間)に決算説明会を予定しており、第4四半期の重点施策や冬季商戦について話し合う次の機会となる。
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