半導体企業MaxLinearが第4四半期の売上高を2億4,000万~2億6,000万ドルと予想し、アナリストのコンセンサス予想2億2,670万ドルを上回ったことを受け、同社株は2026年10月23日の市場寄り前取引で3.45%上昇した。この見通しは、第3四半期の売上高2億1,810万ドルと営業黒字への回復に続くものだ。

要点

  • 第4四半期の売上高見通しは、ガイダンスの全範囲でアナリスト予想を上回る。
  • 第3四半期の売上高は前年同期比72%増となり、GAAPベースの希薄化後1株当たり利益は0.30ドルだった。
  • AIデータセンター向け製品がインフラ事業の成長を支えた一方、顧客集中はリスクとして残る。

目次

売上高見通しの上方修正を受けMaxLinear株が上昇

10月22日に発表されたMaxLinearの2026年第3四半期決算発表では、第4四半期の売上高見通しの中央値が2億5,000万ドルに設定された。これはアナリストのコンセンサス予想を約10.3%上回り、9月期からさらに成長することを意味する。

この予想は経営陣によるガイダンスであり、確定した売上高ではない。MaxLinearはGAAP基準と非GAAP基準の粗利益率および費用についてもそれぞれ別個の範囲を示し、売上高の増加が収益性の向上につながるかを判断する目安を提示した。

市場寄り前の上昇は通常取引開始前の時点を示すものであり、取引終了時の株価変動ではない。

項目詳細
2026年第4四半期のGAAP粗利益率見通し58.0%~61.0%
2026年第4四半期の非GAAP粗利益率見通し59.0%~62.0%
2026年第4四半期のGAAP営業費用見通し9,600万~1億100万ドル
2026年第4四半期の非GAAP営業費用見通し6,500万~7,000万ドル

四半期決算は収益性の回復を示す

9月30日までの四半期の売上高は、前四半期比29%、前年同期比72%増加した。GAAPベースの純利益は2,890万ドルとなり、2025年第3四半期の4,550万ドルの損失から黒字に転じた。

GAAP営業利益率は13.9%に改善した。前四半期はマイナス2.5%、前年同期はマイナス32.7%だった。売上高が拡大する一方で営業費用が減少し、営業損益の黒字化につながった。

GAAPベースの希薄化後1株当たり利益は0.30ドル、非GAAPベースでは0.62ドルだった。調整後の指標では株式報酬費用や買収関連の償却費などが除外されるため、報告利益と同じものとして扱うべきではない。

四半期の回復によって年初来の損失が解消されたわけではない。MaxLinearは2026年最初の9カ月間に1,450万ドルの純損失を計上した。

AIデータセンターの成長に伴う事業遂行リスク

インフラ事業の売上高は前年同期比210%増加した。会長兼最高経営責任者(CEO)のキショア・シーンドリプ氏は、光通信を用いたAIデータセンター製品の勢いについて、Keystone PAM4デジタル信号処理プラットフォームの量産拡大に加え、RushmoreおよびAnnapurna製品群をめぐる顧客の動きが寄与したと説明した。

この成長は、顧客の支出や製品スケジュールへの依存も生み出す。MaxLinearは、光データセンター製品への依存と、限られた数のハイパースケール顧客およびAIプラットフォーム事業への顧客集中を、見通しに対するリスクとして挙げた。

これとは別に、同社はウェルズ・ファーゴなどの貸し手との信用契約を改定し、リボルビング信用枠を7,000万ドル増額して2億ドルとした。信用枠の拡大は借入可能額を示すものであり、売上高や利益の増加を意味しない。

結論

次の業績上の焦点は、第4四半期の売上高が2億4,000万~2億6,000万ドルの範囲に達し、利益率がガイダンスの範囲内に収まるかどうかだ。今回の見通しは、営業黒字を回復した四半期に続き、さらなる売上高の成長を見込んでいる。

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