AU Small Finance Bank株は2026年10月26日、9月期決算の発表を受け、BSEで日中安値の₹846まで最大10%下落した。同決算では純利益が53%増加した。JefferiesとMotilal Oswalは「買い」評価を維持したが、両社の見解では、利益の拡大に加え、営業費用、前四半期比の利ざや圧力、一部の信用リスクが指摘された。

主なポイント

  • 日中の株価下落とは対照的に、2027年度第2四半期の純利益は₹858 croreに増加した。
  • 純利ざやは前年同期比で改善したものの、前四半期比では縮小した。
  • 両証券会社は「買い」評価を維持した一方、Jefferiesは目標株価と業績予想を引き下げた。

目次

好調な業績にもかかわらずAU Small Finance Bank株は反落

2026~27年度第2四半期の同行の利益は、事業拡大と引当金の減少に支えられ、前年同期の₹561 croreから増加した。利息収入と利息支払いの差額である純金利収入は、₹2,144 croreから32%増の₹2,820 croreとなった。

株価の動きと業績の改善は、異なる動向を示している。確認できる情報からは、決算発表後に日中に大幅下落したことは分かるが、売りの原因が一つに特定されているわけではなく、終値も示されていない。

同行の 四半期財務報告アーカイブ では、財務結果、プレスリリース、投資家向けプレゼンテーションが会計年度ごとに整理されている。2026~27年度の項目は掲載されているものの、アーカイブページ自体にはここで取り上げた詳細な数値は表示されていない。

項目詳細
引当前営業利益2027年度第2四半期は₹1,514 croreで、前年同期の₹1,210 croreから増加。
引当金₹359 croreで、前年同期の₹481 croreから減少。
総不良債権比率9月末時点で1.99%。前年同期比で42ベーシスポイント低下。
純不良債権比率0.81%。前年同期比で7ベーシスポイント低下。

前年同期比の改善の陰で前四半期比の利ざや圧力

純利ざやは5.8%となり、2025年9月期の5.5%を上回った。ただし、Motilal Oswalによると、利ざやは前四半期比で9ベーシスポイント縮小した。同社は、その主な要因として、季節的に日数が増えたことと資産構成の変化を挙げた。

この違いは重要だ。同行の利ざやは前年同期より拡大したものの、直近四半期には前四半期比での改善が続かなかった。一方、引当金の減少と報告上の不良債権比率の改善が、年間の利益増加を支えた。

Motilal Oswalによると、信用コストは0.8%で、同行のガイダンスである0.9%を下回った。Jefferiesは、新規延滞債権が同社の予想をわずかに上回り、トラクターローンで季節的な信用悪化が見られた一方、無担保融資ポートフォリオの資産の質は改善したと指摘した。

証券会社はそれぞれ異なる留保を付しつつ「買い」評価を維持

Jefferiesは「買い」評価を維持しつつ、目標株価を₹1,250に引き下げた。また、営業費用の増加とバンカシュアランス手数料に関する規制の厳格化を反映し、利益予想を1~5%引き下げた。

同社は、2027~2029年度にかけて貸出残高が年平均23%、利益が28%のペースで伸びると予想しており、2027年度を正常化した基準年度としている。自己資本利益率(ROE)15~16%という予測は見通しであり、報告済みの実績ではない。

Motilal Oswalは、堅調な事業成長と信用コストの低下を理由に、目標株価₹1,275と「買い」評価を維持した。同社は、営業費用が抑制され、コスト・インカム比率が2027~2028年度におおむね55~56%に達すると予想している。これらの目標はあくまで証券会社の予測であり、確実な結果ではない。

結論

AU Small Finance Bankの決算では前年同期比で利益が拡大した一方、株価の下落とともに、利ざや、費用、信用の質をめぐる懸念も続いた。今後発表される四半期開示は、営業費用が抑制され、前四半期比の利ざや圧力が和らぐかどうかを見極める材料となる。

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