定義
HODL(ホドル)とは、売買を繰り返さずに値動きに耐えてコインを持ち続けることを指す暗号資産のスラングです。2013年のビットコインフォーラムへの投稿で、「hold」がつづり間違えられたことから始まりました。
仕組み
この言葉は、価格が急落していたさなかに書かれた投稿で、フォーラムのユーザーが「hold」をつづり間違えたことをきっかけに広まり、のちに「hold on for dear life(必死にしがみつけ)」の頭文字だと後付けで解釈されるようになりました。現在では、上昇局面でも暴落局面でもコインを持ち続け、値動きのたびに売買のタイミングを計ろうとしない長期的な姿勢を表します。支持者は、頻繁な売買には手数料がかかり、国によっては税金も生じ、反発の直前に売ってしまうリスクもあると指摘します。
持ち続けることも、リスクを伴う1つの判断です。暗号資産の価格は半分以上下落し、長期間低迷することがあります。高値からの下落はドローダウンと呼ばれます。元に戻るのに必要な上昇率は損失率より大きく、60%下落した後は、元の水準に戻るのに150%の上昇が必要です。多くのコインは以前の高値を回復できず、機能しなくなったプロジェクトもあるため、一部のコインが過去に回復したからといって、ほかのコインについて確かなことは言えません。
長期保有者を自任する人の多くは、なぜそのコインを持つのか、それが貯蓄のどれくらいの割合を占めるのか、そしてプロジェクトの失敗や資金が必要になったときなど、どんな場合に方針を変えるのかを書き留めています。こうした計画がなければ、「HODL」はポジションを見直さない言い訳になりかねません。
具体例(仮定の数値)
コインAを1枚100ドルで10枚、合計1,000ドルで買ったとします。
価格が30ドルに下がると保有額は300ドルとなり、ドローダウンは(100ドル − 30ドル) ÷ 100ドル = 70%です。
1,000ドルに戻るには価格が30ドルから100ドルまで上がる必要があり、その上昇率は100ドル ÷ 30ドル − 1 ≈ 233%です。
その後価格が120ドルに達すれば保有者は20%の利益ですが、回復しなければ70%の損失が残ります。コインがどちらの道をたどるかは、誰にも事前にはわかりません。
よくある間違い
- そのコインを持つ当初の理由が当てはまらなくなったときの計画を持たずに、保有を続ける
- 過去に一部の大型コインが回復したから、どのコインも回復すると考える
- 貯蓄に占める割合が大きすぎて、深いドローダウンのときに安値圏での売却を迫られる
- HODLを理由に、プロジェクトのニュース、セキュリティリスク、鍵の管理を無視する
関連する計算ツール
この用語集は学習を目的としたもので、投資助言ではありません。例に示した数値はすべて仮定のものです。