定義
ストップロス(損切り注文)とは、価格があらかじめ設定した水準に達したときに自動的にポジションを決済し、取引の損失を限定するための注文です。
仕組み
ストップロスは、トリガーとなるストップ価格に達するまでは発動しません。ロングポジションではストップをエントリー価格より下に、ショートポジションでは上に置きます。発動すると、選んだ種類に応じて成行注文か指値注文になります。
ストップ成行注文は発動すると成行注文になるため、ほぼ確実にポジションを決済できますが、相場が急変したときや、窓を開けたとき、つまり途中で取引されずにある水準を飛び越えたときには、ストップ価格より不利な価格で約定することがあります。ストップ指値注文は設定した価格の指値注文になるため、決済価格は守られますが、相場が指値を飛び越えると約定せず、ポジションが残ってしまうことがあります。トリガーに直近の約定価格とマーク価格のどちらを使うか選べる取引所もあります。
ストップの位置は通常、キリのいい数字ではなく、直近の安値や高値を少し超えたところなど、トレードのシナリオが誤りだったとわかる価格水準をもとに決めます。エントリーからストップまでの距離はポジションサイジングの入力値にもなり、リスク許容額 ÷ ストップまでの距離でポジションサイズが求まります。近すぎるストップは、通常の価格のノイズで引っかかることがよくあります。
具体例(仮定の数値)
トークンXを20ドルで100枚買い、シナリオが誤りだったとわかる直近安値のすぐ下の18.50ドルに、ストップ成行注文を置いたとします。
想定損失 = (20ドル − 18.50ドル) × 100 = 150ドル(手数料別)
価格が18.70ドルから一気に18.00ドルまで窓を開けて下がると、ストップが発動して18.00ドル付近で約定し、損失は(20ドル − 18.00ドル) × 100 = 200ドルになります。
指値を18.40ドルにしたストップ指値注文なら18.00ドルでは約定せず、ポジションは残ったままになります。ストップは想定リスクを限定しますが、決済価格を保証するものではないことがわかります。
よくある間違い
- 通常の値動きで発動してしまうほど、エントリー価格の近くにストップを置く
- ストップ成行注文は必ずストップ価格ちょうどで約定すると考える
- 価格が近づいてきたときにストップを遠ざけ、想定損失を広げてしまう
- トレードの根拠と関係のないキリのいい数字にストップを置く
関連する計算ツール
この用語集は学習を目的としたもので、投資助言ではありません。例に示した数値はすべて仮定のものです。