AST SpaceMobileは2026年10月26日、ブラジルの地域携帯電話事業者4社との周波数利用の承認および合意を確保したと発表した。これにより、同社のBlueBird衛星ネットワークを現地通信事業者に接続する計画が前進した。今回の取り決めは、農村地域や高速道路沿いで携帯ブロードバンドのカバレッジを拡大する計画を支える。

主なポイント

  • 今回の取り決めにより、Sバンドへのアクセスと、700 MHz帯における別個の二次的な利用権が提供される。
  • 計画中の地上ゲートウェイ4基が、衛星ネットワークとブラジルの携帯電話事業者を接続する。
  • 今回の発表では、商用サービスの開始日は示されていない。

AST SpaceMobile、2つの周波数帯へのアクセスを獲得

同社は、Sバンド周波数30 MHzへのアクセスと、700 MHz帯における20 MHzの二次的な利用権を確保した。これらは異なる種類のアクセス権であり、発表では700 MHz帯の権利を一次的または排他的なものとは説明していない。

今回の進展は、同社固有の承認と通信事業者との合意に関するものであり、ブラジルの通信規則が全国的に変更されるとの発表ではない。公開された詳細では、4社の事業者名や、AST SpaceMobileが従来保有していた周波数利用許可の内容は明らかにされておらず、新たな承認の個別の発効日も指定されていない。

発表を受け、AST SpaceMobile株は時間外取引で約1%上昇し、約40.21ドルとなった。この時点の取引状況は、その後の終値を示すものではない。

地上ゲートウェイの整備は引き続き導入段階

今回の周波数利用の取り決めにより、AST SpaceMobileは、同社のBlueBird低軌道衛星ネットワークと地上の携帯電話網を接続する地上ゲートウェイ4基を設置できる。これらのゲートウェイは計画中のインフラであり、すでに稼働中の施設として説明されているわけではない。

AST SpaceMobileによる スマートフォンとの直接接続に関する説明 では、一般的な改造されていない携帯電話との接続を想定したネットワークについて述べている。同社の戦略は、携帯電話事業者と連携し、地上の基地局の通信可能範囲を超えてカバレッジを拡大することだ。

ブラジルでは、サービスが行き届いていない農村地域や高速道路沿いの利用者が、想定される恩恵を受ける。周波数へのアクセスと通信事業者との合意の確保はその目標を前進させるが、ゲートウェイの完成や商用サービスの開始とは別の段階だ。発表では、ゲートウェイの完成時期もブラジルでのサービス開始日も示されていない。

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