2026年10月26日の市場寄り付き前取引で、モルガン・スタンレーがロッキード・マーティンの投資判断を「イコールウエート」から「オーバーウエート」に引き上げたことを受け、同社株は1.2%上昇した。F-35計画をめぐる不確実性が和らいだとして、同行は目標株価を690ドルから835ドルに引き上げた。新たに発表された枠組みは、10年間で米国向け航空機850機を対象としているが、契約の正式な発注にはまだ至っていない。

主なポイント

  • モルガン・スタンレーは、F-35の見通しとミサイル生産の拡大を理由に、投資判断と目標株価を引き上げた。
  • F-35の枠組みは、航空機の生産、予備部品、改修キット、維持支援を対象とする。
  • 正式な契約発注には、複数年契約の権限付与と予算承認が引き続き前提条件となる。

F-35をめぐる不確実性の緩和でロッキード・マーティン株が上昇

モルガン・スタンレーがより前向きな評価を示した背景には、戦闘機計画をめぐる不確実性の低下と、ミサイル生産の拡大見通しがあった。株価の1.2%上昇は市場寄り付き前の値動きであり、取引終了時の上昇が確定したわけではない。

今回の投資判断引き上げは、ロッキード・マーティンが10月22日に米政府との複数年にわたるF-35生産・維持支援の枠組みを発表した後に行われた。この枠組みの意義は、追加のジェット機850機の発注が直ちに完了したことではなく、調達計画を長期的に立てられる可能性にある。

F-35の枠組みには、なお予算と最終条件の確定が必要

ロッキード・マーティンの 複数年にわたるF-35の枠組み発表 では、10年間で米国向け航空機850機、関連する初期予備部品、ならびに10年間の改修キットと維持支援が示されている。また、生産ロット21~30における海外顧客向けの受注も含まれ、生産ペースは年間156機で継続する。

同社によると、F-35統合計画室とロッキード・マーティンが正式な発注を通じて契約条件、価格、スケジュールを最終決定するには、複数年契約の権限付与と関連予算の承認が必要となる。したがって、この枠組みが定めるのは購入に向けた提案上の仕組みであり、確定した売上や納入の約束ではない。

ジム・タイクレット最高経営責任者(CEO)は、確実性が高まれば、生産能力、効率、サプライチェーンの強靱性に先行投資できると述べた。ロッキード・マーティンは、長期的な価格設定と数量割引により、計画期間全体で納税者の負担を数十億ドル削減できると見込んでいる。こうした節減は、実現済みの成果ではなく、あくまで予想である。

次の節目

次の段階は、複数年契約の権限付与と予算承認の確保であり、その後、価格、スケジュール、正式な契約発注について最終交渉が行われる。

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