ヌコールの2026年第3四半期の利益は、前年同期比32%増の売上高112億5,000万ドルを背景に、13億2,000万ドル、希薄化後1株当たり5.80ドルに増加した。同社は10月26日に決算を発表し、季節的な出荷量の減少が見込まれるものの、第4四半期の利益は概ね第3四半期並み、または小幅に上回ると予想した。
主なポイント
- 第3四半期の希薄化後1株当たり利益は、前年同期の2.63ドルから5.80ドルに上昇した。
- 販売価格と販売量の上昇が、第2四半期比で製鉄所部門と鉄鋼製品部門の利益を押し上げた。
- 第4四半期の業績見通しでは、価格面の支えを見込む一方、季節的な販売量の減少を想定している。
ヌコールの利益、第3四半期は前年同期・前四半期の双方を上回る
2026年10月3日終了四半期のヌコール株主に帰属する純利益は、前年同期に計上した6億700万ドル、第2四半期に計上した11億6,000万ドルのいずれも上回った。希薄化後1株当たり利益は、それぞれ2.63ドル、5.04ドルだった。
ヌコールの第3四半期決算発表 によると、連結売上高の伸びには、前年同期比で価格上昇と出荷量増加の双方が寄与した。外部向け販売のトン当たり平均価格は19%上昇し、外部顧客向け販売量は11%増加した。したがって、売上高の伸びは鉄鋼価格の上昇だけによるものではない。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 四半期末の現金および短期投資 | 36億4,000万ドル |
| 第3四半期の株主還元 | 自社株買いと配当を通じて約6億2,900万ドル |
| 第3四半期の自社株買い株数 | 平均価格247.04ドルで約203万株 |
| 決定した四半期配当 | 1株当たり0.56ドル。2026年9月30日時点の株主名簿に記載された株主を対象に、11月10日に支払い予定 |
原材料部門の利益が減少する一方、鉄鋼事業は堅調
第2四半期との比較では、ヌコールは製鉄所部門の利益増加について、平均販売価格と販売量の上昇を要因に挙げた。製品売上原価の上昇が一部相殺要因となった。鉄鋼製品部門の利益も、販売量と実現価格の上昇が寄与した。
前四半期比の比較にはコスト面の逆風が含まれていた。第2四半期の製鉄所部門の業績には、過去の原材料調達コストに関連する1億3,000万ドルの現金還付が寄与していたが、第3四半期には同様の還付はなかった。
原材料部門の利益は、価格と出荷量の低下により第2四半期から減少した。全社費用および消去額は、主にヌコールのHelion投資に対する評価調整益が第2四半期に計上された一方、第3四半期には再発しなかったため、増加した。
第4四半期見通し、価格面の支えと季節的な逆風を織り込む
経営陣は、第4四半期の製鉄所部門の利益は横ばいを見込んでいる。実現価格の上昇が、季節的な販売量の減少とコスト上昇によって相殺される見通しだ。また、鉄鋼製品部門の利益も、価格上昇が季節的な販売量の減少を補い、横ばいになると予想している。
直接還元鉄の実現価格低下により、原材料部門の利益は小幅に減少する見通しだ。ヌコールは、セグメント間利益の消去額も減少すると予想している。これらは見通しであり、確定した実績ではない。
流動性と株主還元
ヌコールは、自社株買いと配当を継続しながら、潤沢な流動性を維持して四半期を終えた。22億5,000万ドルのコミットメント型リボルビング信用枠は未使用のままで、2030年3月に期限を迎える予定だ。
次の予定
ヌコールは次回の定期的な情報更新として、2026年10月27日午前10時(米東部時間)に決算説明会を開催する予定だ。経営陣が決算を振り返り、事業の最新状況を説明する。
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