2026年第3四半期のWhirlpoolの決算は、売上高の減少と四半期赤字への転落を示す一方、経営陣は通期の売上高見通しを引き下げました。10月26日の発表を受け、株価は時間外取引で下落しました。純売上高は8.8%減の36億7,700万ドルとなり、家電メーカーの同社はGAAPベースで希薄化後1株当たり3.80ドルの損失を計上しました。

主なポイント

  • 継続事業の非GAAPベース四半期利益は、前年同期の希薄化後1株当たり2.09ドルの利益から、同0.21ドルの損失に転じました。
  • 経営陣は2026年の売上高予想を150億ドルから約145億ドルに引き下げました。
  • Whirlpoolはさらなる値上げを発表する一方、通期のフリーキャッシュフロー目標は約3億ドルに据え置きました。

Whirlpoolの決算、報告ベースの損失と継続事業の業績を区別

Whirlpoolの第3四半期決算発表 では、普通株主に帰属するGAAPベースの損失が2億4,900万ドルとなり、2025年の同四半期に計上した7,300万ドルの利益から赤字に転じました。GAAPベースの希薄化後1株当たり3.80ドルの損失は、同社の継続事業における非GAAPベースの0.21ドルの損失を大幅に上回りました。

継続事業の利払い・税引き前利益(EBIT)は、前年同期の1億8,000万ドルから9,700万ドルに減少しました。継続事業のEBITマージンは前年同期の4.5%に対し2.6%となり、調整後ベースでも収益性が悪化したことを示しました。

報告ベースの売上高は、前年同期の40億3,300万ドルから減少しました。ただし、2025年の比較対象には、以前保有していたインド事業が含まれていました。オーガニック純売上高は5.4%減少し、報告ベースの売上高の減少率を下回りました。

最高経営責任者(CEO)のマーク・ビッツァー氏は、構造的なコスト削減と価格設定が前四半期比での利益率改善に寄与したと述べる一方、回復のペースが予想より遅いことを認めました。

項目詳細
北米大型家電2026年第3四半期の売上高:24億9,500万ドル、セグメントEBIT:7,400万ドル。
中南米大型家電2026年第3四半期の売上高:8億5,800万ドル、セグメントEBIT:1,800万ドル。
世界小型家電2026年第3四半期の売上高:2億8,600万ドル、セグメントEBIT:5,300万ドル。

北米の需要が家電売上高の重しに

Whirlpoolは、北米大型家電事業の為替変動を除く売上高が8.2%減少した要因として、業界需要の低迷を挙げました。値上げと構造的なコスト削減が前四半期比での利益率改善を支えたものの、原材料、燃料、物流のコスト上昇が一部相殺しました。

中南米の大型家電売上高は増加しましたが、収益性は低下しました。同社は、Grupo Casas Bahiaの経営再建手続き後の販売構成の変化が利益率の圧迫につながったと説明しました。小型家電は、報告ベースの売上高がわずかに減少したものの、EBITが増加しました。

以下の数値は2026年第3四半期を対象としています。EBITはセグメントの利払い・税引き前利益を指します。

売上高見通しを下方修正、年末のキャッシュ目標は維持

Whirlpoolは現在、通期売上高を約145億ドルと予想しており、従来の150億ドルから引き下げました。更新後の見通しでは、GAAPベースの希薄化後1株当たり損失を約4.95ドル、継続事業の非GAAPベースの希薄化後1株当たり損失を約1.30ドルと見込んでいます。

経営陣は、2026年の営業キャッシュフローを約7億ドル、フリーキャッシュフローを3億ドルと予想しています。これらは依然として予想値です。最初の9カ月間の営業キャッシュフローは8億2,600万ドルの流出、フリーキャッシュフローは10億8,100万ドルの流出となりました。

同社はまた、年末の純有利子負債見通しを50億ドル未満から45億ドル未満に改善しました。最高財務責任者(CFO)のロクサーヌ・ワーナー氏は、規律ある運転資本管理がキャッシュフロー目標とバランスシートを支えていると述べました。

第4四半期に向け、Whirlpoolは北米大型家電の価格を7%引き上げるほか、中南米全域で最大10%の値上げを発表しました。これらは計画されている価格改定であり、実現した売上高や利益率の改善を示すものではありません。

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