W. R. Berkley Corporationの2026年第3四半期決算では、保険料と営業利益が増加した一方、報告純利益は減少した。同社は10月19日、総収入保険料が3.0%増の39億5,000万ドルとなった一方、普通株主に帰属する純利益は前年同期の5億1,100万ドルから4億4,600万ドルに減少したと発表した。

主なポイント

  • 保険部門の保険料の伸びが、再保険・単一種目超過額事業の減少を上回った。
  • 営業利益は4億5,650万ドルに増加したが、投資損益が損失に転じたことが報告利益を圧迫した。
  • 四半期の自然災害損失が増加したにもかかわらず、コンバインド・レシオは90.8%へ小幅に低下した。

目次

バークリーの業績、報告利益と営業利益で明暗

同社の2026年第3四半期決算発表によると、希薄化後純利益は1株当たり1.28ドルから1.14ドルに減少した。一方、営業利益は1株当たり1.10ドルから1.17ドルに増加した。

営業利益総額は約3.7%増加し、4億4,020万ドルから4億5,650万ドルとなった。同社が示した6.4%の増加率は営業利益総額ではなく、1株当たり営業利益に適用される。

営業利益は非GAAP指標であり、税引後の純投資利益・損失と関連費用、ならびに純為替差益・差損を除外する。今四半期はこの違いが重要となった。バークリーは税引前純投資損失1,830万ドルを計上したのに対し、前年同期は7,900万ドルの利益を計上していた。この損益の振れが、営業利益の改善にもかかわらず報告利益が減少した理由の一端を説明している。

項目詳細
9カ月間の総収入保険料2026年は118億8,000万ドル、2025年は115億ドル。
9カ月間の正味収入保険料98億7,000万ドル、前年は97億1,000万ドル。
9カ月間の普通株主に帰属する純利益14億1,000万ドル、前年は13億3,000万ドル。
9カ月間の営業利益14億7,000万ドル、前年は12億8,000万ドル。非GAAP指標。
9カ月間の純投資収益12億1,000万ドル、前年は10億9,000万ドル。

保険部門の成長が再保険料の減少を相殺

保険部門の総収入保険料は35億6,000万ドルとなり、2025年第3四半期から4.9%増加した。再保険・単一種目超過額の保険料は4億4,320万ドルから3億9,150万ドルに減少し、連結ベースの伸びを抑えた。

再保険後に保持する保険料を反映した正味収入保険料は、32億3,000万ドルから32億7,000万ドルに増加した。正味既経過保険料は32億1,000万ドルとなり、前年同期の31億6,000万ドルを上回った。

バークリーによると、労災保険を除く平均料率の引き上げ幅は約4.0%だった。保険部門の税引前引受利益は10.6%増の2億3,770万ドルとなった。

自然災害損失の増加にもかかわらず引受利益を確保

連結ベースの報告コンバインド・レシオは90.8%で、前年同期の90.9%から低下した。100%を下回る比率は、引受保険料が保険金請求額と引受費用を上回ったことを示す。

当年度事故年度の自然災害損失は7,850万ドルから8,590万ドルに増加した。損害率を2.7ポイント押し上げた一方、自然災害損失を除く当年度事故年度のコンバインド・レシオは88.1%だった。この自然災害調整後の指標は、報告コンバインド・レシオとは異なる。

9カ月間で見ると、状況はより良好だった。自然災害損失は2億8,890万ドルから2億2,400万ドルに減少し、報告コンバインド・レシオは91.1%から90.5%に改善した。

投資収益と資本還元が下支え

第3四半期の純投資収益は3億5,120万ドルから3億8,350万ドルに増加した。中核ポートフォリオからの収益は12.0%増加した一方、会長兼最高経営責任者(CEO)兼社長のW. Robert Berkley Jr.は、国内の確定利付投資が引き続き主な成長要因だったと述べた。

バークリー氏は、確定利付証券からの収益が前年同期比で10.3%増加し、再投資利回りが引き続きポートフォリオの簿価利回りを上回っていると述べた。これらのコメントは経営陣による投資見通しの評価を示すものであり、数値で示された業績予想ではない。

同社は2026年1~9月に株主へ7億2,860万ドルを還元し、そのうち4億3,510万ドルは自社株買いによるものだった。

結論

バークリーの第3四半期は、保険料が小幅に増加し営業利益が改善した一方、報告利益は減少した。第4四半期の引受実績、自然災害損失、投資運用実績が、この四半期のまちまちな状況が通期業績にどう反映されるかを左右する。

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