融資の伸びと貸出利鞘の拡大により純金利収入が過去最高を記録し、FNBの2026年第3四半期の利益は増加した。F.N.B. Corporationは10月19日、普通株主に帰属する純利益が1億5,290万ドル、希薄化後1株当たり0.43ドルだったと発表した。前年同期は1億4,950万ドル、1株当たり0.41ドルだった。売上高は4億6,910万ドルとなり、アナリスト予想の4億7,620万ドルを下回った。

主なポイント

  • 純金利マージンの拡大を受け、純金利収入は過去最高の3億7,650万ドルに達した。
  • 四半期末の貸出金と預金は、それぞれ年率換算で8.5%、8.9%増加した。
  • 手数料収入の減少と経費の増加により、融資収益の拡大による恩恵は限定された。

目次

利鞘の拡大がFNBの利益を押し上げる

同社が発表した2026年第3四半期決算によると、利益は前四半期の1億4,870万ドル、希薄化後1株当たり0.42ドルから増加した。年初来の希薄化後1株当たり利益は1.23ドルとなり、2025年の同期間から13%増加した。

純金利収入は第2四半期から1,080万ドル、3%増加した。FNBはこの増加について、利息を生む資産の拡大、資産利回りの上昇、四半期の日数が1日多かったことが寄与し、資金調達コストの小幅上昇が一部相殺したと説明した。

非GAAP指標である完全課税ベースの純金利マージンは、前四半期から4ベーシスポイント上昇して3.29%となった。利息の付く預金のコストはおおむね横ばいで、1ベーシスポイント上昇の2.37%だった。資産の拡大に加えて利鞘も改善し、単に貸出残高が増えただけではなかった。

項目詳細
平均貸出金・リース債権361億ドル、前年同期比3.7%増。
平均預金388億ドル、前年同期比2.4%増。
信用損失引当金4億5,550万ドル。貸出金・リース債権合計の1.25%。
普通株式等Tier 1比率推定11.3%。6月30日時点の11.4%、前年同期の11.1%と比較。
普通株1株当たり有形簿価12.28ドル。非GAAP指標で、前年同期比7%増。

預金の伸びが融資の拡大に追随

期末の貸出金・リース債権は6月から7億6,800万ドル増加した。内訳は消費者向け貸出金が4億3,530万ドル、商業向け貸出金・リース債権が3億3,270万ドルの増加だった。同期間に預金は8億7,060万ドル増加した。

預金の伸びは融資の伸びをわずかに上回り、9月30日時点の貸出預金比率は92.4%となった。6月30日時点は92.5%だった。商工業向け貸出金の平均残高は前四半期から増加した一方、借り手による返済を受け、商業用不動産向け貸出金の平均残高は減少した。

手数料収入と経費が改善を抑制

非金利収入は第2四半期から4.5%減少し、9,260万ドルとなった。サービス手数料とカード取引手数料の増加は、キャピタルマーケッツ収入やその他の非金利収入の減少に相殺された。その他の非金利収入には、設備リースに係る残存価値益の減少が含まれる。

非金利費用は前四半期比1.5%増の2億5,690万ドルだった。給与・福利厚生費の減少が一部を相殺したものの、法務費用、テクノロジー関連の施設・設備費、主に不正損失に関連するその他の費用が増加した。

これらの動きが、純金利収入の過去最高にもかかわらず、最終利益の増加が比較的小幅にとどまった理由を説明している。

信用損失は減少する一方、延滞率は小幅上昇

純償却額は第2四半期の1,700万ドルから1,100万ドルに減少し、信用損失引当費用は1,960万ドルだった。一方、延滞率は4ベーシスポイント上昇して0.75%となり、不良債権およびその他不動産保有資産の比率は2ベーシスポイント上昇して0.33%となった。したがって、実現損失の面では信用状況が改善したものの、その他の指標はまちまちだった。

FNBはまた、四半期中に5,100万ドル相当の普通株を買い戻し、年初来の買い戻し額は1億3,300万ドルとなった。

結論

FNBの四半期業績では、融資収入が伸びる一方、手数料収入の伸びは鈍化し、コストは上昇した。今後の業績では、延滞率を抑えながら預金の伸びと利鞘の改善を継続できるかが試される。

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