Protectorの2026年第3四半期の利益は増加し、利益額は前年同期の4億6,800万ノルウェー・クローネから8億5,300万ノルウェー・クローネに伸びた。10月21日に発表された決算ではグループ全体の保険引受収益性が改善した一方、10月22日の決算説明会では、経営陣がノルウェー事業の回復と、英国の企業向け保険における価格圧力の継続を強調した。
主なポイント
- グループのコンバインド・レシオは、2025年第3四半期の83.1%から82.7%に改善した。
- ノルウェーでの料率引き上げが収益性を改善している一方、英国の企業向け保険では価格低迷を受け、Protectorは引き受けを見送っている。
- 取締役会は1株当たり5.00ノルウェー・クローネの配当を決定した。支払日は2026年11月5日。
目次
Protectorの利益は改善、9カ月累計利益は2025年を下回る
Protectorの2026年第3四半期決算発表によると、保険料収入(グロス)は29%増加し、現地通貨ベースでは41%増となった。保険金融収益を含む投資収益総額は、前年同期の1億500万ノルウェー・クローネから5億1,400万ノルウェー・クローネに増加した。
四半期業績の改善によって、年初来の利益減少が解消されたわけではない。最初の9カ月間は保険引受収益性が改善したものの、投資収益は2025年同期を下回った。
コンバインド・レシオの低下は、保険金請求と費用が保険収益に占める割合が小さくなるため、保険引受収益性の改善を示す。英国事業の一部で圧力があったにもかかわらず、グループの四半期コンバインド・レシオは100%を下回った。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 第3四半期の1株当たり利益 | 10.2ノルウェー・クローネ。2025年第3四半期は5.6ノルウェー・クローネ。 |
| 9カ月累計利益 | 17億7,300万ノルウェー・クローネ。前年同期は19億4,100万ノルウェー・クローネ。 |
| 9カ月累計コンバインド・レシオ | 83.0%。前年同期は84.6%。 |
| 保険金融収益を含む9カ月累計投資収益 | 6億4,900万ノルウェー・クローネ。前年同期は11億800万ノルウェー・クローネ。 |
| 配当支払い後のソルベンシー比率 | 231%。2025年第3四半期は229%。 |
ノルウェーでの料率改定効果と英国の契約更新圧力が対照的
最高経営責任者(CEO)のHenrik Golfetto Høye氏は、2026年に採算の悪かったノルウェーの顧客に対して実施した料率引き上げ、とりわけ1月1日の契約更新時の引き上げが、業績に反映され始めていると述べた。自動車保険ポートフォリオの一部では、なお一段の改善が必要だという。
Høye氏は、季節性や団体生命保険の変動性を挙げ、第3四半期の実績を今後の見通しの基準とすることに慎重な姿勢を示した。したがって、今回の改善は四半期ごとの安定した業績推移を示すものではない。
英国の企業向け保険では、収益性の基準がより厳しくなる
英国の企業向け保険について、経営陣は、引き受けを見送っている案件のコンバインド・レシオはProtectorの費用を含めて100%を超えていると述べた。また、英国の大口不動産損失も当四半期の損害率を押し上げた。
Høye氏によると、不動産保険の料率引き下げは2027年を通じて業績に影響し続ける。Protectorはコンバインド・レシオを91%未満とすることを目指しているが、英国事業をその水準に近づけるには2027年より長い時間がかかるとの見方を示した。
この区別は重要だ。100%超という数値は、Protectorが引き受けないと判断した企業向け保険案件を指しており、グループ全体の公表された保険引受実績を示すものではない。
運用利回りの上昇が投資収益を下支え
投資ポートフォリオの運用利回りは5.2%から5.7%に上昇し、Høye氏はこれを投資面で最も重要な変化として挙げた。運用利回りは、その他の投資効果や保険金融の影響も反映する公表済みの投資収益総額とは異なる。
経営陣は、ストレスを考慮した後も資本が必要水準を十分に上回っていると説明した。またHøye氏は、一時的な資本の上積みはTier 1商品が重複していたことによるもので、旧商品の返済を2026年12月に予定していると述べた。
Protectorは、保険事業の投資機会を踏まえて資本配分を検討している。この柔軟性は、買収の発表や株主への追加還元の約束を意味するものではない。
事業拡大はデータと価格設定次第
説明会で議論された新規市場候補のうち、スペインが最も進展していた。Høye氏は、企業向け自動車保険のデータを活用し、2027年にスペインの案件について見積もりを提示する見込みだと述べた。
経営陣はドイツ、ポーランド、米国での機会も検討しているが、見積もり提示に十分なデータがそろうまで待つと強調した。これらは引き続き検討対象であり、市場参入が確定したわけではない。
英国の不動産分野では、Protectorはいくつかの顧客を獲得したものの、相応の規模の契約獲得には至っていない。同社は第4四半期に大幅に多くの案件へ見積もりを提示する見込みだが、価格競争が激しいため、獲得できる契約量は不透明だと認めた。
結論
Protectorの第3四半期は、ノルウェーでの保険引受改善と投資収益の増加が業績を押し上げた一方、英国の価格動向が引き続き制約となった。次に予定されている株主向けイベントは、2026年11月5日の1株当たり5.00ノルウェー・クローネの配当支払いだ。
ニュースをもっと読む
免責事項
この記事はFinanceVelixによる一般情報の提供を目的としたものであり、個別の金融、投資、法律、税務に関する助言ではありません。市場価格、金利、経済状況は変動する可能性があり、投資には損失のリスクが伴います。記載内容は公開時点で入手可能な情報に基づいており、変更される場合があります。重要な情報はご自身で確認し、必要に応じて資格を有する専門家に相談してください。資産、企業、サービスへの言及は推奨を意味するものではありません。




