SLBの2026年第3四半期の調整後1株当たり利益は0.64ドル、売上高は94億5,000万ドルとなり、アナリスト予想を上回った。10月23日に発表された決算では前四半期と比べて事業活動の改善が示されたものの、調整後利益は前年同期の水準を下回った。

主なポイント

  • 調整後EPSは予想を0.03ドル上回ったが、前年同期比で7%減少した。
  • 売上高は前年同期比で6%増加し、ChampionX買収の影響を除くと2%増加した。
  • SLBは1株当たり0.295ドルの四半期配当を承認した。支払日は2027年1月7日。

目次

SLBの利益は前四半期比で改善したが、前年同期を下回る

SLBの2026年第3四半期決算発表によると、売上高は第2四半期比で5%、前年同期比で6%増加した。売上高はアナリスト予想を1億8,000万ドル上回り、費用・クレジット項目を除く利益は1株当たり0.03ドル、予想を上回った。

ただし、利益が予想を上回ったことは、前年同期比での利益成長回復を意味するものではなかった。調整後希薄化後EPSは前四半期比で16%増の0.64ドルとなった一方、2025年第3四半期の0.69ドルから減少した。GAAPベースの希薄化後EPSは0.49ドルで、前年同期の0.50ドルを下回った。SLBに帰属する純利益は1%減の7億3,500万ドルだった。

調整後EBITDAは前四半期比で9%増の20億7,000万ドルとなり、前年同期比ではほぼ横ばいだった。利益率は21.9%で、第2四半期の21.2%から改善したものの、前年同期の23.1%を下回った。この比較が示すのは、年間を通じて一様に収益性が高まったというより、前四半期比での回復である。

項目詳細
第3四半期の営業キャッシュフロー15億1,000万ドル。
第3四半期のフリーキャッシュフロー8億2,800万ドル。
第3四半期の自社株買い1,290万株、総額6億5,600万ドル。
2026年最初の9カ月間の自社株買い3,400万株、総額17億6,000万ドル。

ChampionXと生産活動が売上高の伸びを下支え

2025年第3四半期に買収したChampionXは、直近四半期に9億5,600万ドルの売上高を計上した。前年同期は所有期間が2カ月だったため、寄与額は5億7,900万ドルだった。買収の影響を除いた場合、SLBは世界売上高の伸びを2%とし、海外売上高は横ばい、北米は13%増だった。

プロダクションシステム部門の売上高は、買収と事業活動の活発化に支えられ、前年同期比15%増の40億ドルとなった。ChampionXの影響を除くと、同部門の伸びは5%だった。ウェル・コンストラクション部門とリザーバー・パフォーマンス部門の売上高はいずれも前年同期比3%減少したが、前四半期比では両部門とも改善した。

最高経営責任者のオリビエ・ル・プーシュ氏は、前四半期比の拡大について、中東での緩やかな回復、北米陸上での活動、海外の深海プロジェクトを要因に挙げた。中東の売上高は前四半期比13%増加したが、同社によると、四半期終盤には一部の国で新たな混乱の影響があった。

キャッシュ創出を背景に配当と自社株買いを実施

SLBは営業キャッシュフローとフリーキャッシュフローをプラスに保ちながら、自社株買いを継続した。これらのキャッシュフローの数値は、株価によって変動する配当利回りよりも、四半期の資金創出力を直接的に示す指標となる。

Kelvion買収は引き続き未完了

油田サービス以外では、SLBのデータセンター・ソリューション事業の売上高が前四半期比23%増加した。同社は、熱管理・熱交換機器を提供するKelvionの買収計画を通じて、この事業の拡大を目指している。

2026年8月31日に締結された契約に基づき、SLBは約34億ドルを現金で支払い、約7億ドルの負債を引き受ける予定だ。取引完了は規制当局の承認および通常のクロージング条件を前提に、2027年前半を見込む。取引はまだ完了していない。

これとは別に、取締役会は10月22日に四半期配当を承認した。2026年12月2日時点の株主が、2027年1月7日の支払いを受ける資格を得る。

結論

SLBの利益は前四半期比で回復したが、売上高が伸びた一方で、年間利益の比較は弱いままだった。次に確定している株主向けの日程は12月2日の配当基準日であり、Kelvionの買収計画は、2027年前半と見込まれる完了に向けて引き続き承認待ちとなっている。

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