2026年10月26日に発表された新たなインテリジェンス・エコシステム、Brown & Brown COMPASSは、同社の保険データ、専門知識、分析、AIを活用した機能を統合する。今回の発表に続き、段階的な展開が予定されている。数千人の従業員向けツールは2026年末までに、顧客向けサービスの拡充は2027年初めに提供開始される見通しだ。

主なポイント

  • COMPASSは保険の専門知識とデータを結び付け、リスク評価や補償内容の決定を支援する。
  • Brown & Brownが挙げたのは既存顧客の事例であり、将来の利用者に対する節減を保証するものではない。
  • 従業員向けの初期展開は米国に重点を置き、今後、対象市場を追加する計画だ。

Brown & Brown COMPASSが結び付けるもの

Brown & Brownは、COMPASSを単一のAIツールではなく、保険に関する意思決定を支えるエコシステムとして説明している。同社の COMPASS製品概要 では、専門知識、全社的なデータ、ベンチマーク、新たなトレンドを高度な分析やAIと組み合わせ、地域チームの提案に役立てる仕組みが説明されている。

Brown & Brown Retailの社長、スティーブ・ハーン氏は、従来は別々に運用されていた機能を結び付け、保険の専門家が顧客のリスクと機会をより包括的に把握できるようにすることが狙いだと述べた。

想定される用途は、財産・損害保険、従業員給付、個人向け保険にわたる。保険戦略、ポートフォリオの最適化、デジタル見積もりやサービス提供などが含まれる。超富裕層の顧客やシングルファミリーオフィス向けには、リスク移転や保険購入の評価を支援する分析機能を計画している。

顧客事例が示す想定用途

Brown & Brownによると、同社のHealth Plan Intelligence機能を利用する従業員給付分野の顧客では、5年間の平均コスト上昇率が4%未満となった。業界および市場の標準は約7%~9%だった。

別の財産・損害保険分野の事例では、匿名のFortune 50企業が、保険購入の方針とハザードリスクに対する許容度が一致しているかを評価するうえで、分析機能が役立ったと同社は説明した。その結果、保険プログラムの再編により、保険料支出が65%減少すると同時に、潜在的なリスク変動も大幅に抑えられたという。

これらは特定顧客の成果について同社が報告した事例であり、COMPASSのすべての利用者が得られる節減額の予測ではない。

開始と全面提供は同じではない

Brown & Brownは、COMPASSを活用したナレッジアシスタントとビジネスインテリジェンス・ソリューションを、まず米国で2026年末までに数千人の従業員に提供する見込みだ。具体的な時期は示されていないが、今後ほかの市場にも展開する計画である。

財産・損害保険、従業員給付、個人向け保険にまたがる顧客向けソリューションの拡充は、2027年初めに予定されている。これらの将来のサービスは、すでに顧客対応を支援していると同社が述べる機能とは区別する必要がある。

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